かくして連休は過ぎゆく

 毎度のことだが、日記の存在を忘れていた。困ったもんだ。


 で、沈黙の間にXPのサポートが終わったり消費税が上がったりしたもんで、ラップトップPCを更新した。タブレットも検討したけど、どー考えても持ち歩く機会がゼロに等しいのでパス。メイン機はデスクトップのWin7機をそのまま活用すりつもりなので、Windows 8の廉価版マシンをセレクト。買ったのはコイツ。オール標準増設無し。


 タッチ対応ディスプレイもお値段に見合うメリットを感じないってことで外したわけにゃんだが、実際に使ってみるとWin8のタイルモードってタッチじゃないと超使い難いのな。過去のUIに拘るまいと頑張って弄ってみた(ってもマイクロソフトアカウント未登録なので未使用機能も多い)んだけど、結局デスクトップモードに戻って来ちまったい。オイラはMacのUIが理解不能だからiPhoneiPadiPodに見向きもせずWindowsにとどまり続けてるわけで、もし将来タイルのUIに一本化された日にゃあ、どーすりゃいいのかわからない。やれやれ。


 あと、従来モードでもタイルアプリが関連づけられてたり、ディスプレイの四隅にカーソルを触れると起動するインタフェースがうざったいとか、タスクマネージャーがゴチャゴチャしてたりとか不満は多々あり、ほぼWin7搭載機と同様になるようにひたすらカスタマイズ。連休を殆ど費やしたぜ、ベイビー。でも、メモリ管理とか無駄なトラフィックとかは改善されてるらしくCPUやメモリが貧弱でも比較的安定して動きやがるのには驚いた。

2013年もありがとうございました

 今年もあと少して終わろうとしてますが、大掃除→なんかトラブル→修繕・改修もしくは隠滅→掃除再開のコンボに嵌まり部屋は掃除前より数段酷いカオス状態。年末クライシス。


 閑話休題。今年も映画館には両手に余る程度しか行ってないけど選んじゃうベスト・ムービー2013。
 先頭は『ゼロ・グラビティ』。2着は鼻差で『パシフィック・リム』。トレッキーとしては苦渋の判定だが『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は離れた3着。
 三者三様に期待通りの映像を実現してくれていて面白いわけだけれども、『ゼロ・グラ』の3D効果を意識した演出と臨場感が決め手となりました。
 SF者には幸せな年でありました。来年もこういう映画がいっぱい作られることを願ってます。


 それでは掃除に戻ります。皆様、良いお年を。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、宣伝担当の華麗な敗北


 最初にこの記事を読んだときから「パラマウントも無茶言うが、担当者の面の皮も厚いなぁ・・・。」という感想だったが、蓋を開けてみれば初登場3位で翌週7位と順調に失速中。北米での大ヒットを他所にどうやら興収15億円強ってところで目標は大幅に未達の情勢だ。
 まあ、目標50億円ってのはブラフなんだろうけどね。興収100億円級のジブリとディズニーがロングランしてるのは確実で、『ワールド・ウォー Z 』『パシフィック・リム』『マン・オブ・スティール』と競合作品が目白押しな所にぶつけてどうやってそんなに稼ぐよ。ベネディクト・カンバーバッチにそんな集客力無いよ。挿入曲にきゃりーぱみゅぱみゅ起用ってのが効果あるとも思えんし、続編映画なのに公開直前に前作を地上波で放送しないってのも解せなかったし。


 そうは言っても、古くからのトレッキーであるオイラにとっては望外の大ヒットで「星野さん、グッジョブ!」なんだけどね。だって最初の劇場版以外は内容の出来不出来を問わず散々だったんだよ、日本では。3D料金で荒稼ぎした結果だろうが、「人類最大の弱点は愛だ」というキャッチコピーが詐欺に等しかろうが文句は言うまい。今回、ヒットの目安である興収10億円を楽勝でクリア出来たのは宣伝の力にほかならないのだから。大団円に泉谷の顔がちらついてしまうのは迷惑だったけど。



 さて、映画本編の感想も少し。アクションやストーリー展開は充分に面白かったし、登場人物たちの疾走がいちいち印象的な演出も美しかったと思うんだが、ちょっと脚本が詰め込みすぎ。もっと悪役ジョン・ハリソンの設定をシンプルにして「細けぇことはいいんだよ!!」で通した方が良かったと思う。無理に旧作と関連させたおかげで、新参の客がクライマックスに感動してる横で旧作ファンがニヤニヤしつつも「ってことはアレを使って・・・禁じ手だよな、それ。そもそもアイツ20世紀末の・・・。そんな凄い技術が何故失われ・・・。」とかゴチャゴチャ先読みで考えてる状況というのはどうなのか。前作と今回の序盤で壊滅的打撃を受け終盤にはろくに防空能力も無いことを露呈した地球の状況を考えると、クリンゴンにちょっかい出してる場合でも無いわけでこの辺の話も余計だ。

大ヒットさせねばならない映画、それが『パシフィック・リム』

 それほど出来が良いのかというと、そんなことは無い。っていうか、「人間が中で操縦する巨大ロボが大画面で怪獣プロレス!!」ってのにロマンを感じる人間以外はきついと思う。映像はもの凄くゴチャゴチャしてる一方、ストーリーはシンプル過ぎるほどにシンプルだ。キャラも薄っぺらい。そして菊地凛子芦田愛菜ちゃんの成長した姿と言われても絶対に納得いかないけどそれはそれだ。
 端的に言ってしまえば、コイツは巨大怪獣と巨大ロボが肉弾戦してるだけの映画だ。しかし、かつて日本のロボットアニメや特撮ヒーローが輝いてた時代のライトスタッフを間違いなく引き継いでる。ドラゴンボールを筆頭に色々と台無しにしてきた何もわかってないハリウッドの屑野郎どもとは違い、このメキシコ人は日本が誇る漫画・アニメ・特撮の様式美をきっちりと詰め込んだスペクタクル作品を撮ってくれたのだ。なのに初登場6位という微妙な初動。これではデル・トロ監督に申し訳が立たない。ゾンビ映画という事実をひた隠しにして宣伝した『ワールド・ウォーZ』(初登場2位)なんかに負けてるわけにはいかんのだ(いや、これも観たら傑作かもしれんけど)。後には『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の公開も控えてる。残された時間は少ない。特撮者なら当然3作とも劇場へGOだが、先ずは『パシフィック・リム』なのだっ!


キャプテンハーロック役に小栗旬?



・・・えーっと、これ実写じゃ無くてCGアニメなんだよな。なんで、小栗旬三浦春馬を全力プッシュなの?そして古田新太はヤッタラン役なの?疑問は尽きない。『亡国のイージス』『ガンダムUC』の福井晴敏が脚本ってのもなぁ。

「バカめ!」と言ってやれ

 ディスプレイが突然お亡くなりになったり、PC本体のいきなりリセット(たぶん電源系の接触不良だけど特定に至らないまま再現しなくなった)に悩まされたりしてる内に、すっかり此処の存在を忘れてたでやんす。

 さて劇場公開もビデオソフトもさっくりスルーしてきた出渕裕リメイクの『宇宙戦艦ヤマト2199』。なんかテレビ放送が始まる事に珍しく気づいたので初回から録画しといたわけだが、本日4話まとめてやっと観賞。
 このやる気の無さからわかるようにオイラ旧作にさほど思い入れが無いっちゅーか、あれだけ再放送しまくってたのにたぶん1作目をコンプリートしてない程。そんなオイラとしては今時のCGアニメとしての素晴らしい出来に思いの外好印象なのだが、唯一納得できんのがわんさか出てくる女性乗組員。森雪が萌え化しようがツンデレ化しようがエロ要員扱いだろうがかまわんが、紅一点のポジションにいてくんなきゃなのですよ。あんなに女がいたんじゃ「ロマンの欠片」とか必要ないじゃないのよ。バカめ!

 それはさておき、『ヱヴァ:Q 』の前半がああなった大きな要因はこいつにあると確信したよ。庵野がこのヤマト観て「全然足りねぇ!」って思ったから空中戦艦なんて新要素が飛び出してきちゃったんだよなぁ、きっと。あぁ、その尺を説明に割いとけば観客も・・・シンジ君も。

ロンドン五輪雑感

 開会式はダニー・ボイル監督の演出と随所に見られた映画ネタを楽しみ、閉会式はブリティッシュなロック&ポップを堪能。けれど、中継のアナ&解説がどんな人がなんのネタやってるのか全然わかってないっぽいのが気になった。競技の方は一番美味しい時間帯が深夜・未明ということで、肝心の所をリアルタイムで殆ど観れず応援的には不完全燃焼だったが、新体操・個人のような日本代表無関係の競技が手頃な時間に放送されてたりして嬉しかった。
 さて、日本は金メダル7個で10位タイ、メダル総数38個で6位という喜ばしい結果を残した。米誌スポーツ・イラストレーテッドは金が柔道4・体操2・水泳3・レスリング3の12個で合計39個と予想してて総数でニアピン。すなわち柔道と水泳が取りこぼしって事なのだが、27人で11個のメダル獲って躍進扱いの競泳に比べ14階級7個のメダルで意気消沈する柔道というのは本当に辛い競技だなと。


 メダル総数を見ると米・中・露が群を抜いてて開催国の英が続き、ここまでが金20個以上の強国。第2集団は独を筆頭に少し遅れて日・豪・仏やや後方に韓と伊で、ここまでがベストテン。金メダル数なら五位に躍進する韓国の特異性が際立ってますな。マイナー競技で稼いだとか侮るなかれ、同じく金メダル数で日本の上をいったハンガリーがほぼカヌー頼みなのとは違いメダル獲得競技は多岐にわたる。この勝負強さには脱帽するしかない。判定抗議とか政治色とか鬱陶しい国ではあるけど。
 一方の日本は強豪国に真っ向勝負を挑み玉砕するケースが多い。水泳はアメリカ鉄板だし卓球やバドミントンで中国に勝つのも至難。内村頼みな体操も未来は暗い。いまのところ僅差の勝負に持ち込めてる格闘技系も重い階級中心に米・中・露に切り崩されてる。「二位じゃダメなんでしょうか?」と言われるとむかつくけど、今後はあらゆる競技で金よりも総メダル数で勝負する方向に舵を切らざるを得ない予感。俺は見事なプレーが観られれば国籍はどこでもOKな人なので、日本が幅広く多様な種目で入賞争いして結果的に決勝の中継が増えることを願っております。いくら日本が強いからって水泳と柔道がダダ被りして地上波でもBSでも他の競技が観られない事態なんてのはノー・サンキューだ。