小惑星探査機「はやぶさ」の受難

艱難辛苦を乗り越えてここまで来たけど、これはギブアップになるかも。

はやぶさ」のこれまでの歩みをまとめると

  1. 2003年5月に打ち上げ。直後にスラスターAが動作不安定で予備に。エンジン3基の運用となる。
  2. 2005年11月、小惑星イトカワへの着陸に成功も、機体は燃料洩れなどトラブル多発。
  3. 2007年4月、満身創痍で地球に向けて出発。スラスターBが劣化で運用中止。

そして今回、劣化傾向を見せていた残り2機のエンジンの内、スラスターDが起動不能。スラスターA・Bの再起動も失敗。
現在は火星のすぐ側にいるらしい「はやぶさ」ですが、エンジン1基では2010年6月の帰還予定が大幅に遅れるどころか、スピード不足で帰還不能の公算が大。
プロジェクトチームは大きな試練を迎えていると言えます。