山本弘「アイの物語」

読了。

アイの物語 (角川文庫)

「http://homepage3.nifty.com/hirorin/」で楽しませて貰ってるけど著書は一冊も読んだことが無いんでお布施代わりに購入。
人工知能や仮想現実をテーマにした連作短編集の体裁をとった長編ＳＦ小説。ちゅか、ジュブナイル。四十男が読むのは結構辛い。
おまけに苦手の女性一人称ばかり。脳内で勝手に新井素子調に変換されて困る。
そうは言っても読みやすく解りやすく健全でティーンにはお勧め。
書き下しの中編２本に比べ雑誌掲載の５つの短編個々のクオリティはいまいちですが、連作形式にしたアイデアは見事。
特に「すべてのヒトは認知症である」という見解はなかなか面白い。