観た映画(2020年10~12月公開)

『浅田家!』
 写真家・浅田政志の写真集をモチーフにした「家族」の映画。前半はコスプレして家族写真を撮る変わった一家の魅力的な姿を楽しませ、後半で東日本大震災での写真洗浄ボランティアというシリアス路線に転じつつ、コミカル調も崩さず家族写真を撮る意義を爽やかに纏めた。劇中の家族写真がホームページで観られる実際の写真集と瓜二つで笑う。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
 原作未読、『立志編』は観たが何がウケてるのかピンとこず。本作も普通に面白かったとは思うが、社会現象になるほどの魅力はよくわからない。絵が綺麗だとか技の数々が超カッコイイとか台詞回しが独創的とか、つまり、煉獄さんが格別の人気キャラなのは理解出来るが・・・。

『スパイの妻<劇場版>』
 銀獅子賞受賞作。黒沢清監督らしさ全開の、人間に潜む狂気と相互不理解を突きつけるミステリー。上っ面は必然性の無い行動だらけで微妙な内容だが、それぞれの行動原理に照らすとなかなかどうしてよく練られた脚本。夫婦二人の複雑で正気の沙汰じゃない愛の形が面白かった。なお、ドラマ版は画面サイズと色調が違うだけで内容は全く同じらしい。

『朝が来る』
 特別養子縁組の葛藤や親子のあり方を描く社会派サスペンス。望んでも得られない者と手放さざるを得ない者の人間ドラマが丁寧に描かれ胸に突き刺さる。実親との親権が断絶する日本のシステムと『ジュノ』とかで知る米国のそれとの隔たりなど、色々と考えさせられた。ただ、妊娠させた男にも心に射した影はあるだろうに棚上げなのは残念。

『罪の声』
 「グリコ・森永事件」をモチーフとした未解決事件を、脅迫電話に声を使われた子供達に焦点を当てて追う。30年以上前のお宮入り案件があれよあれよと炙り出される展開は失笑ものだが、なかなかに説得力のある事件の全貌と巻き込まれた者の葛藤は見応えあり。「キツネ目の男」が良い感じに再現されてた。

ばるぼら
 原作は手塚治虫が低迷期に描いたエロチック奇譚。70年代前半の退廃的で狂気なアートの世界の雰囲気が巧く再現されている。だが、設定は現代なので違和感は否めず、原作を知らないとかなり意味不明のため、下手すると二階堂ふみの裸を拝むだけになる。

『燃ゆる女の肖像』
 18世紀のフランスを舞台に、望まない結婚を控える令嬢と、その肖像画を依頼された女性画家が次第に惹かれ合うレズビアンもの。男たちはモブキャラでほぼ女性のみで作劇されてるのが興味深かった。道ならぬ恋はひたすら静かに淡々と描かれ、その先で伏線回収が巧みなエンディングに至り唸らされた。メイドを加えた3人の親密な時間も印象的。

『新解釈・三國志
 三国志についてそこそこ素養もあり福田雄一監督の作風も嫌いではないが、これは厳しかった。ぼやきまくる劉備、かる~いノリの孔明などのキャラ設定は面白そうなのに、それで様々な逸話を成立させるアイデアが乏しすぎる。ギャグも大抵ぐだぐだで笑えない。

ワンダーウーマン 1984
 シリーズ2作目。相変わらずガル・ガドットの役作りは素晴らしいが、「願い」と「代償」の話は生煮えで燃え要素が薄く、アクションも少な目と、スーパーヒーロー物としての出来は微妙。唐突に登場するチーターの雑な扱いも気になった。クリス・パインとのラブロマンス部分は悪くないのだが。

『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』
 アクション・スターなイメージのキアヌ・リーブスが、出世作とはいえ「おバカ」役コメディの29年ぶり第三作に出演する英断。ノリと勢いで対処するアホなおっさんたちには笑いより痛々しさが勝るものの、クライマックスは音楽の力でハッピーな気分に。よく見たら死神が5弦ベースでクール。二人娘のパートにはもっと尺を割いて欲しかった。

観た映画(2020年4~9月公開)

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
『続・若草物語』の途中から始まり、過去と現在を行きつ戻りつする脚色がややこしくも面白い。適齢期を迎えた四姉妹の話に必要な分だけ少女時代のエピソードを挿入することで高密度化を実現している。四人の個性を示す衣装の数々も楽しかった。ただ、キャストの実年齢が高目なので、七年前の四女は未だ十二歳だとか絵面で理解するのは厳しい。

『はちどり』
 90年代コリアン女子の中学生日記。いつの時代もどこでもある思春期の壊れやすい人間関係に加え、韓国社会特有の極端な男尊女卑&上下関係&学歴主義な中での疎外感を繊細に描く。ちょこちょこ入る劇中歌の意味とか色々とピンとこないで戸惑うシーンが多かった。世界的に絶賛されてる部分を半分も理解出来て無い気がするが退屈はしなかった。

ランボー ラスト・ブラッド
 齢七十を過ぎて、まさかの5作目。舞台が戦場じゃなく敵も軍隊じゃないのに、2作目以降の「盛大に殺しまくるランボー」をやった結果、戦争で心に傷を追った悲しい男は完全に罪を問われる側の異常殺戮者に。これでいいのかスタローン。メキシコ・パートのあちこちにもっと肉付けされてた痕跡を残す雑編集が安っぽい。

『透明人間』
 透明人間にネチネチと嫌がらせされて孤立するというアイデアは秀逸で、ストーリーは良く練られ伏線も丁寧に回収してる。だが、追い込まれるスリルを味わう上で、事態収拾不能レベルの展開が中盤に来るのがバランス悪く、後半がやや弱くなったと感じた。

『悪人伝』
 暴力刑事とヤクザのボスが手を組んで連続殺人鬼を追う韓国ノワール。この設定で実話ベースってのが謎だが、アクションありカーチェイスありバイオレンス描写も盛りだくさんでオチも痛快。タフで強くて兇悪で男気溢れる組長のおっさんに比べ、刑事の魅力がやや落ちるのがバディものとしては残念だが。

今日から俺は!! 劇場版』
 ドラマ版キャストもそうだが、新キャラも役作りが素晴らしい。時折挟まる福田雄一監督の独自ギャグがダダ滑りだが原作寄りの部分は面白かった。ただ、敵番長組がズタボロになってから連戦で主役コンビと闘うって展開が奇妙。そもそも、アクションで一番目立ってるのが清野菜名って時点でおかしいが。

『アルプススタンドのはしの方』
 義理で適当に応援する生徒達の不完全燃焼な高校生活のモヤモヤが、表舞台にいる野球部に刺激され昇華する青春群像。やや演劇的すぎるものの、グラウンドを一切映さず野球に疎い女子ーズのトーク中心で試合を描写したりで面白かった。原作の4人舞台劇の出来が良すぎるのか、映画的に広げたっぽい要素が露骨に浮いてるのが残念。

『海辺の映画館 キネマの玉手箱』
 大林宣彦監督の遺作となってなければスルーした3時間大作。異界過ぎて理解が追いつかない作劇、過剰な情報量、炸裂する反戦思想。まさに大林無双。その歴史観や危機感には同意しかねるが、集大成と言われれば「お疲れ様でした」と頭を下げるしかない。

ぐらんぶる
 主演二人が大半のシーンでパンイチかフルチンという、完全にどうかしている青春コメディ。冒頭の全裸ループが強烈過ぎて後半は失速気味だが、大学ダイビングサークルの悪ノリをくだらない方向に振り切れて描いており、そこそこ面白かった。野郎の肌ばかりで精神的に堪えたけど。

『糸』
 贅沢に揃えた主演級俳優陣と中島みゆきの歌の力で成り立ってるが、二つの物語が織りなす布は上出来とは言えず惜しい作品。切れたりほつれたりした糸を紡ぐ話なのに、ヒロインが出逢いと別れで紡いだ糸が全然見えない。親切な知人レベルの主人公が紡いだ糸を認識する機会も無い。双方が「逢うべき糸」と悟り結ばれる理由がさっぱり解らない。

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
 カーストの垣根を超えて交流して理解し合うファンキーでお下品なアメリカ学園コメディ。よくあるネタだが、主役がナード女子二人組なのが新しい。文化的にも世代的にもギャグについていくのは厳しかったが、今どきの多様性を認め合う風潮とかポジティヴなメッセージの詰まった青春映画だった。

『ブルータル・ジャスティス』
 メル・ギブソン主演のバディもの刑事アクションだが『リーサル・ウェポン』とは大違いのハード・バイオレンス。なにか前時代的な空気感漂う渋いドラマの端々で人々がサクッと殺される非情な世界の緊張感が堪らない。しかし、ジャスティスなんて欠片も無い話なんだが、何故にこの邦題?

『ミッドウェイ』(2019)
 天下分け目のミッドウェイ海戦をエメリッヒ監督で描くと言うからアメリカ万歳映画かと思えば意外にフェア意識が高い。『インデペンデンス・デイ』的な盛り上がりには欠けるが、諜報戦の巧拙や航空機動部隊運用の妙など丁寧で解りやすい戦記物となっていた。ただ、群像劇としては出来が悪く、工夫無く史実の英雄譚をつぎはぎした感が強い。

『TENET テネット』
 時間逆行設定に理解が追いつかず何が起きてるのかはサッパリなのに、クリストファー・ノーラン監督の奇抜な発想とCGキャンセルな映像の物凄さに圧倒された。鑑賞後にじっくりとSF解釈やタイムラインを咀嚼して大筋に合点が行くと、物語構造が難解と言うより単に脚本が杜撰で不親切なだけの部分が多いという結論になったが。

『ミッドナイトスワン』
 トランスジェンダー女性を演じた草彅剛が話題だが、オリジナル脚本を書いた内田英治監督の手腕も素晴らしい。性的マイノリティへの偏見や差別や無理解を描くだけで無く、育児放棄され愛を知らない自傷癖のバレエ少女と絡め、やがて孤独な二つの心が寄り添って・・・と思ったら一筋縄では終わらない。実に興味深かった。ただ、金持ち同級生の顛末が反映されない点は勿体ない。

観た映画(2020年2~3月公開)

『37セカンズ』
 脳性麻痺の車椅子女子の話という事でお涙頂戴を想像して敬遠してたのだが、中身は過保護な母親から自立して大人として色々経験したい女の子の冒険映画で超面白かった。身障者とか以前に若い娘としても危うい行動が多いので始終ハラハラドキドキだし、物語は予想だにしない方向に転がっていくし。親切すぎる人達や肥大化する旅路に違和感はあるが、細かい事に目を瞑らせるパワーがある。

ヲタクに恋は難しい
 ヲタ用語やらヲタ界隈の小ネタ知識がさっぱりでも福田雄一作品が好きなら愉しめるが、このノリがダメな人には拷問レベルだと思う。役者さん個々のギャグは面白いけど脚本の纏まりが非常に悪い。特に、長い割に効果が小さいミュージカルでドラマの流れをぶった切るのが難。歌って踊りまくる高畑充希は圧巻だけれども。

『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』
 70年代の西ドイツに実在した連続殺人犯が題材。冒頭から死体が転がって解体開始という酷い内容なのだが、意外にブラックユーモアが強め。主人公は完膚なきまでクソ野郎なのだが犯行は拍子抜けするほど杜撰で、被害者から周辺人物までダメ人間しか出てこない。サスペンスも人間ドラマも無く、ただ狂気と混沌の異世界に紛れ込んだ感覚。

『1917 命をかけた伝令』
 塹壕戦が繰り広げられる中を伝令に奔る英軍兵士をワンカット風の映像で見せるカメラワークの妙技堪能映画。映像は新鮮だが物語自体は普通。何気に英国系TVドラマで見かける俳優が次々と出てくるのが楽しい。因みに、第一次世界大戦における西部戦線の顛末についてはこの映画じゃ全くわからない。

『スウィング・キッズ』(2018)
 朝鮮戦争下の捕虜収容所が舞台のダンス・ムービー。米兵と捕虜との明るく楽しい交流とハイレベルなタップの応酬にグイグイ引き込まれる。しかし、普通に心暖まる話に纏まらないから韓国映画は油断できない。韓国人なら当然知ってるだろう歴史的事実や共産主義者と反共が対峙する複雑な収容所事情に疎い事もプラスに働き、後半の展開にガツンとやられた。

『Red』
 夏帆×妻夫木聡の不倫モノ。結婚生活の不満部分はともかく、母親でもある主人公の行動に感情移入は難しく、過度に見せようとしない濡れ場には失笑。時々、柄本佑が話を盛り上げそうな雰囲気になるが、結局物語に全然絡んでこないのが謎。

『ミッドサマー』
 全米大ヒットの因習残るヤバい村ネタのホラーだが、特に怖くもないしサスペンス的な面白さもない。本作と『へレディタリー』を観て、アリ・アスター監督の作風は宗教くさいので今後は回避の方向でいいと確信した。

チャーリーズ・エンジェル(2019)
 キャスト一新で第三世代エンジェルたちの活躍を描く。無駄に目立つ変装と荒唐無稽なスパイグッズを駆使して美女が事件を解決する様は普通に楽しいのだが、シリーズ物としては違和感が強かった。アクションは緩く銃を撃ち、不殺が基本の割には結構死んでる。何よりバカっぽく弾けた部分が弱い。

『スキャンダル』(2019)
 トランプさんが大統領候補だった頃のセクハラMeToo運動の話。つい最近の話なのに、不名誉な扱いのキャラ含め実名がバンバン飛び交うのが凄い。実在の女性キャスターに寄せすぎてシャーリーズ・セロンニコール・キッドマンがほぼ別の顔になってるのも凄い。ただ、事実であるが故に展開が淡々としオチも中途半端でスッキリしないのが辛い。

『初恋』(2019)
 三池崇史監督らしからぬタイトルだが、中身は濃厚に三池節の効いたヴァイオレンス・コメディだった。追われる娘を助けて抗争に巻き込まれたボクサーの話だが、驚くほどに恋愛要素は薄めでPG-12が不思議なほどにスプラッタ。染谷将太大森南朋ポンコツぶりが超楽しく、ベッキーが最高にぶっ飛んでた。周りの人達が目立ちまくる中、ボクサー設定があまり活きず見せ場が少ない窪田正孝がちょっと不憫。

『Fukushima 50』
 後世に語り継ぐための映画の筈だが、あまりにも考証が蔑ろにされていて、知らない世代にはむしろ害悪。最前線で頑張ってくれた人達を讃えたいのなら、現場の事故対応をもっと丁寧に描くべき。最悪の事態をどう防ごうとしたのかが曖昧すぎる。

『ジュディ 虹の彼方に』
 『オズの魔法使』のドロシー役、ジュディ・ガーランドの伝記映画だが、扱われるのは最晩年の歌手活動で銀幕時代は希薄。レニー・ゼルウィガーの歌唱は素晴らしいが、破滅的生活の過程がカットされた結果、少女時代が不憫だったにしてもプロ意識低すぎに映るのが難。とはいえ、精神的にボロボロでステージをこなす姿と歌の力で泣かされる。

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』
 基本的にマーゴット・ロビー演ずるハーレイ・クインが好きな人向けなので、どんなに話が薄っぺらくても邪悪でイカレた大立ち回りをキュートに繰り広げてればオールOKな筈なのだが、意外に残念感が強い。時系列シャッフルが流れをぶつ切りにしてたり、凄いアクションが大量でもカタルシスが無かったり。確かに楽しかったんだけどなぁ。

観た映画(2020年1月公開)

『エクストリーム・ジョブ』
 韓国発のポリス・アクション・コメディ。市警のお荷物な麻薬捜査班5人組が張り込みの為にフライドチキン屋のふりをしてたら一躍有名店に・・・ってな話。韓国らしさがぎゅっと詰まってる一方、吉本芸人のコントっぽい掛け合いが多く笑える。脚本も良く出来てて、しっかり伏線回収して痛快に終わる様が見事。

『フォードvsフェラーリ
 フェラーリル・マン24時間の絶対王者だった時代、フォードの依頼で車両開発とチーム運営を担ったオーナー&ドライバーの実録モノ。レースシーンは大迫力で、友情物語は胸熱で、本社上層部の相次ぐ横槍に感情移入も凄まじく。ただ、エンツォ・フェラーリが本拠地から離れない人ってのは超有名なだけに終盤の演出は気になった。好いシーンなんだけどな。

ジョジョ・ラビット』
 無邪気なナチス少年と妄想ヒトラーのブラックユーモアと思いきや、背景にはヒトラーユーゲントのヘイトな思想教育があったり、中盤にはサスペンスやシリアス展開もあり、最後はきっちりと「そして、少年は大人になる」な話へ。とにかく抜群に魅力的なキャラ立てで、子役も大人も素晴らしい仕事ぶりだった。英語劇なのは別にかまわんが、言葉が通じない設定の米軍も普通に英語しゃべるのは・・・。

『リチャード・ジュエル』
 今回も実話ネタなイーストウッド監督作。「松本サリン事件」的な見込み捜査&メディアリンチの話を手堅くサラリと面白く描く。劇中ではFBI批判が重きをなしてるが、個人的には報道側の姿勢の方が刺さった。関係者のリークを検証無く記事にして、事実かどうかは気にしないし誤報・誇張でも滅多に謝らないのは日本でもよくある事だから。

『ロマンスドール』
 アダルトなラブドール製造という自分の仕事を妻に隠している職人の物語。高橋一生の繊細な演技が光る。脱いではいないが蒼井優が体を張りまくっており、彼女を模したラブドールも登場する。付き合いたてからすれ違ってギリギリになるまでの夫婦のドラマに心が揺れた。ラブドール造形の進化や素材の変遷など物作りの面でも興味深かった。

『キャッツ』
 三谷幸喜の舞台で、本筋に影響ない曲をカットしたら「メモリー」しか残らないってネタがあったが、つまり歌とダンスできちんと魅せる以外にない題材。なのに、肝心なとこでアップ多発など編集のテンポが超悪い。曲アレンジは格好いいけど。まあ、不気味の谷を彷徨う中で、お目当てのテイラー・スウィフトはセクシーでクールだったので満足。

『AI崩壊』
 AIより設定・脚本・演出の崩壊が深刻。電源落ちただけで大惨事なシステム設計、説明無く色々ハイスペックな主人公、不自然だらけの愛娘プロット、バディ感は好いが本筋に全く絡まない刑事コンビ、事態を放置する関係各位など、とにかく作劇が雑過ぎる。

前田建設ファンタジー営業部
 マジンガーZの格納庫という空想建造物見積もりに本気で取り組んだ実話に基づくお仕事映画。ハイテンション・コメディの過剰演出がきつかったが、「プロジェクトX」的な部分は面白かった。でも終盤がテンポ悪く、その盛り上がりが台無し。

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
 古風な探偵物の香り漂う現代劇。嘘をつくと嘔吐する設定のヒロインとかパロディ寄りかと思えば意外に本格で楽しかった。工夫された構成に原作物かと思えば脚本は『最後のジェダイ』でとっ散らかったライアン・ジョンソン監督オリジナル。欲を言えばダニエル・クレイグ扮する探偵にもっと個性の強さが欲しい。

観た映画(2019年10~12月公開)

蜜蜂と遠雷
 若手ピアノコンクールを題材にした青春群像。原作は直木賞本屋大賞の話題作だが未読。「これを文章で表現したの?」と逆に驚くぐらいに演奏シーンばっかりだった。素人には解らんレベルの競い合いをあの手この手の演出で伝えてて興味深い。共鳴するメイン4人の演技は素敵だったが、最終的に美味しい所は鹿賀丈史が全部持って行った。

『ジョーカー』
 ホアキン・フェニックスは素晴らしいし、凝った物語構造も見事だが、始終「いや、コイツはどう転んでも理解不能な悪のカリスマにはならんだろ?」という目線で観てたので乗りきれなかった。スコセッシ監督作のオマージュとしては面白かったけど。

『真実』
 カトリーヌ・ドヌーヴ×是枝監督の話題作だが、予想を遙かに超えて是枝テイスト強め。社会派じゃなくて、穏やかでコミカルな方の。舞台はフランスで西洋人キャストだけど、「この役は希林さんで、あれは橋爪さん、コイツはリリー・・・」って自然に置換された。劇的な展開は殆ど無いが、母娘の確執がネチネチせず子役がキュートなので和む事多し。

『楽園』
 実際の事件をモチーフにした吉田修一の短編2編を一本の物語に再構成したヒューマンドラマ。共同体意識が強く不寛容な田舎社会で追い詰められ壊れてしまう人々を観るのが辛かった。都会からネットまでムラ社会化が進む昨今、色々と考えさせられた。ただ、別個の作品を纏める役割を担う杉咲花のパートが少々難解で、巧い着地とは言いがたい。

ジェミニマン』
 映像技術の革新により、51歳VS20代ウィル・スミスの本人対決が実現。まあ、フルCGよりも3D+ハイフレームレートの没入感が本作の売りらしいけど、2Dで観たので其所はよくわからない。バイクチェイスとかアクションは面白い構図が多かったが、とにかく話が雑で退屈。

『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
 演習の「生きた標的」にされ戦車1輌でナチスの包囲網から大脱出という、ロシア製娯楽戦車アクション。かなり荒唐無稽で雑な脚本だし無理矢理なロマンスにも苦笑だが、ド派手な戦車アクションと戦術ロジックな駆け引きは、殆ど実写版『ガールズ&パンツァー』で面白かった。逸らして弾く装甲や、被弾時の車内の衝撃とかの描写が新鮮。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
 少年少女が大人になっての完結編。ホラーとしては怖くないのは前作同様で、好評だったジュブナイル要素が抜けて無駄に長くてふわっとしたファンタシーに・・・。物語の進行よりホラー映画等のオマージュを拾う方に注力したので退屈はしなかったが。

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』
 付き添いの保護者を号泣の渦に叩き込んだと噂の子供向けアニメ。ほのぼのして何処までも優しい世界で、社会に疲れた大人に刺さるのも肯ける。音声はナレーションの男女のみって演出もマーベラス。「すみっコ」の細かい設定が自然に判るのも有難い。ファンシーな見た目とは裏腹にシュールなキャラが多くて可笑しかった。

『ひとよ』
 暴力夫を殺し刑期を終えた母と事件で人生を狂わされた子供達との、再会から始まる苦悩と丁々発止を綴るホームドラマ。演技巧者たちのヒリヒリするやりとりにグッと引き込まれる。特に田中裕子の圧倒的な説得力が素晴らしい。白石和彌監督なのでもっと殺伐バイオレントな内容になるのかと思いきや笑えるシーンも多く軽重のバランスが良かった。

ターミネーター:ニュー・フェイト』
 『T3』を無かったことにした続編。また同じ話が焼き直されているが、それなりに纏まって終わるので尻切れの前2作よりは好印象。女戦士グレースのしなやかで凛々しい姿だけで鑑賞した甲斐がある。還暦を超えたサラ・コナーも格好いい。ただ、もう少し脚本に予想を超える展開が欲しかった。

『決算!忠臣蔵
 討ち入りのお金の話を関西弁で描く異色コメディ。W主演な筈の岡村隆史の出番が妙に薄く、笑いを獲る役回りでもない謎脚本。金銭管理がテーマで勘定方が活躍しないまま淡々と浪費が嵩む様に、「どんだけキャストに銭使うてんねん!」との思いだけが募る。

ゾンビランド:ダブルタップ』
 ゾンビコメディ、十年ぶり、まさかの続編。その間にエマ・ストーンはオスカーを獲り、男二人にもノミネートがあり、子供だったアビゲイルちゃんはゴージャス・ボディに。くだらないギャグとゾンビ虐殺だらけの映画に、よくもこれだけのキャストが戻ってきたもんだ。前回でやり尽くした感は否めないが、明るく生き抜く終末世界は相変わらず楽しい。

『EXIT』(2019)
 フリー・クライミングを駆使して毒ガスから逃げ回る韓流サバイバル。ディザスター物の演出としては間違ってる気がするが、韓国ならではの妙に軽いノリのドタバタ連発で楽しかった。ボルダリング技術や今時ガジェットを使ったアイデアも新鮮。ただ、メイン二人の脱出劇を描くにしちゃ大きすぎる災害規模とか、設定が色々と大雑把なのが残念。

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』
 仏製実写版という地雷案件なので全く期待してなかったが、ちゃんと原作テイストで楽しかった。「もっこり」も「天誅」も自然な形で盛り込まれ、特に登場した瞬間に誰の役か判る再現度のキャストには拍手喝采。いかにもフレンチっぽい毒気が強くてアダルトでお下品なギャグの応酬は、うっかりキッズと観ちゃダメなレベルだけど。

『カツベン!』
 周防正行監督久々の新作は、無声映画時代の活動弁士を題材としたコメディ。同じ映像でも弁士の個性で話が変わるとか、活弁が日本独自の上映スタイルとか、色々とためになった。ただ、大時代な演出の緩いドタバタを、懐かしいととるか古臭いととるかで評価は割れそう。竹中直人×渡辺えりのいがみ合いが不発なのも残念。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
 一言で済ますとグダグダ。三部作として歪過ぎるし、単純に一本の映画としてもつまらない。前作で蒔きに蒔いた種を全部無かったことにして強引に不時着させたにしちゃよく頑張ったとは思うけども。キャリー・フィッシャー急逝の影響も大きいだろうし。しかし、あんなにフォースを便利に使う必要は無いし、フィンとポーの扱いもあんまりだ。

『パラサイト 半地下の家族』
 韓国の社会状況に疎いので、家族全員が即戦力スキル持ちで要領も良く怠惰でもないのに貧乏暮らしという設定が腑に落ちないし、石の意味もわからないなどあるけれど、ブラックなユーモアたっぷりで二転三転のエンタメ作品としてとても面白かった。ポン・ジュノ監督らしい苦い終わり方も好みだ。

観た映画(2019年7~9月公開)

『Diner ダイナー』
 独特の色彩表現は苦手だが、平山夢明の凄惨な原作をR指定無しに撮るなら蜷川実花監督の作風は合うと期待した。実際、怖さが無いのが残念だが、奇抜なキャラ達のシュールな世界は良い雰囲気だった。でも終盤の酷いアクションと蛇足な恋愛要素で全て台無し。

『天気の子』
 『君の名は。』のメガヒットで一般ウケにシフトするかと思いきや、ピーターパン・シンドロームなアプローチで突っ走って、あの物議を醸すだろうオチ。新海誠監督はガチだと思った。明らかに意図的なご都合主義連発や拳銃関連の不自然さには笑うしかない。東京の街並みの再現力や雨描写も素晴らしい。

アルキメデスの大戦』
 戦艦大和の建造阻止に挑む数学の天才の話。結果は皆さんご存じな話を如何に盛り上げ決着させるのか興味津々。数学的アプローチとか表面をなぞってるだけで、無理難題の数々は殆ど主人公の天才性だけで克服する酷い流れなのに、菅田将暉柄本佑のバディ感が楽しく、何より二転三転な攻防からの決着にツイストが効いていた。

『メランコリック』
 低予算インディー映画ながら色々凄いと噂の巻き込まれ型サスペンス・コメディ。とにかく予想がつかないストーリーテリングに唸らされた。コーエン兄弟っぽいダークなユーモア&バイオレンスを日本化しホンワカと纏めた印象。全然見覚えのない役者さんばかりなのに嵌まりっぷりが見事で、特に「松本」役の多面性が良かった。

『ダンスウィズミー』
 催眠で急に歌い踊る着想がバカで面白いし、笑えるシーンは一杯あり、踊りまくる三吉彩花は本当に楽しかった。門外漢なやしろ優とchayの演技も意外にいける。でも、総じて勿体ない。脳内と現実のギャップの見せ方に難があるし、後半にゴージャスな妄想シーンが殆ど無いのもがっかり。終わり方は素敵だけど、貧乏が解消しないのでモヤモヤ。

ロケットマン
 エルトン・ジョンの伝記ミュージカル。同性愛者として苦難の道を歩みドラッグと酒に蝕ばまれ更正する迄が描かれるが、歌詞を書いてるのはエルトンじゃないのに歌詞に合わせて作劇されてるって事は、たぶん話は脚色だらけ。その割に盛り上がらないのは本人存命が足枷か。『ライオン・キング』や「ダイアナ妃」の話には至らないで終わるのも残念。

『火口のふたり』
 出演は基本的に柄本佑瀧内公美のみでシーンの半分は濡れ場ながら、「キネ旬ベスト」の1位&主演女優賞獲得の官能映画。エロさや美しさよりも艶笑話として際立ってて、モラルを放り出してダラダラと性に溺れるだけの男女が異様に滑稽だった。終盤のまさかな展開は表題の「火口」につながるからたぶん原作通りだと思うけど・・・なんなんだ?

『引っ越し大名!』
 幾度も国替を重ねた越前松平家をモチーフにしたコメディ時代劇。不自然なギャグをちょこちょこ挟むのが難だが、話の大筋は普通に面白い。ただ、取って付けたような謀略や半端なミュージカルや冗長なアクションに尺を使うより、もっと知恵と人情なプロジェクト系の盛り上がりに力点を置いて欲しかった。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ディカプリオとブラピの関係が可笑しくも胸熱で、ニアミスしつつ二人とは別の日常を送るヒロインも超キュートだった。シャロン・テートの事件を忘れてた故に所々意味不明だったが最後まで愉快に観れた。タランティーノ映画は常に固有名詞検索必須であり、調べれば別の面白みを逃したと知る。でも、テレビに洋画や洋ドラが流れる毎日の70年代を体験した世代としては、懐かしく夢のような楽しい世界で、長尺は苦にならず。

『アス』
 現代アメリカ風刺色の強いスリラー。主役が全員黒人のためか米国での評価は妙に高いが、正直ピンとこないで眠かった。特に中盤以降に加速していく荒唐無稽ぶりには呆れるばかりで、特権に与れる者の裏にいる恵まれない人々の事を真面目に考える気も失せる。

『記憶にございません!』
 三谷幸喜監督にしては「脚本の妙」が少なめ。ウィットに富んで心暖まる手堅いコメディなので気軽に楽しめるが、小さく纏まった感は否めない。事情により何者かを演じるお得意の枠組みに加え、三谷ドラマ『総理と呼ばないで』と同じような構図なので新味にも乏しい。

アイネクライネナハトムジーク
 原作は未読だが 、おそらく伊坂幸太郎が得意とする登場人物が巧妙に繋がって収束する群像劇なのだろう。叙述トリックだったりのパズル的快楽部分が弱まってると推測され、全体に薄味な印象は否めない。伊坂ワールドのイメージを崩さず、いくつもの素敵な出会いがあり爽やかな余韻を残す恋愛ドラマに仕上がってはいるけれども。

『アド・アストラ』
 批評家好評も一般ウケしないってのは本格SFにありがちだが、コイツは数多のハードSF映画の要素を寄せ集めてみたものの纏める力量も科学知識も持ち合わせてないって代物。ドラマも在り来たりすぎてブラピ&宇宙人ジョーンズでもカバーできない。

『ホテル・ムンバイ』
 ムンバイ同時多発テロを題材にした超一級品のスリラー。とにかくテロ描写が地獄絵図で緊張感が半端なかった。正解か墓穴か判らない行動選択の連続で、意外な所であっさり退場するキャラだらけ。物凄く怖いがグイグイ引き込まれる。冷酷無比な殺戮者が貧乏で無知で組織に踊らされた殉教者達だって事も描かれ、理不尽な暴力に憤りつつも富める側としてはなんとも言えない気持ちに・・・。

観た映画(2019年4~6月公開)

麻雀放浪記2020』
 「これ、本当に白石和彌監督?ダメな時の三池崇史園子温じゃなくて?」って思うぐらいおつむのネジが緩んだ世界観で驚いた。正直、社会風刺的要素は邪魔くさいだけなのだが、現代に現れた昭和の博打打ちのカルチャー・ギャップ・コメディ部分はそれなりに面白かった。84年版のオマージュが至る所に散りばめられてるのも嬉しい。

『ハンターキラー 潜航せよ』
 リアリティは気にせずにカッコいい男達に胸を熱くするB級ミリタリー。とにかくテンポが良く、よくある展開ばっかなのに飽きさせない。潜水艦・陸の特殊部隊・司令部のパートが切り替わりつつ進行する間に各々のキャラも作戦状況もアクションの位置関係もきっちり伝わる。味方は全員が超有能で人格者揃いという勧善懲悪ぶりも爽快。

『愛がなんだ』
 若い女性にウケてロングランヒットしたらしいが、何が刺さったのか正直よくわからない。主役の岸井ゆきのは痛々しいほど一途だが共感は難しそうなトンデモ女だし、成田凌は安定のサイテー男ぶりだし。とはいえ、こんなドロドロの報われない恋模様を軽快に描いてしまう手腕は見事。カメラマン君との対比とか脚本も巧い。

アガサ・クリスティー ねじれた家』
 クリスティーなのに最後まで探偵が全く活躍しないで唖然。ミステリーとしては古典の部類かつ、演出もミスリードが下手なので盛り上がりに欠ける。海外ドラマで見かける女優さんがちらほらってのと、ヒロインのステファニー・マティーニの美貌が見所。

アベンジャーズ/エンドゲーム』
 前作『インフィニティ・ウォー』の続きだけど『アントマン&ワスプ』『キャプテン・マーベル』のオマケ・シーンも鑑賞必須。その他、シリーズの記憶を総動員せざるを得ない構成なので長くは感じない3時間だった。これだけの豪華キャストを揃えるだけでも偉業なのに、各々に見せ場もあるし話も力技に頼らず綺麗に纏まってた。ギャグ多目なのも凄い。キャロル強すぎ問題が未解決なのと東京シーンが全体にアレな点は不満だけど。

『名探偵ピカチュウ
 ポケモンたちの基礎知識すら持たない身としては、ほぼ『ズートピア』な世界観を楽しむしかなかったわけだが、デフォルメが予想以上にかわいいし実写との共存も違和感なしで素晴らしかった。ただ、研究所潜入の辺りから探偵モノを逸脱するのが残念。最後は良い話っぽく纏めたが山場はかなり雑。ヒロインや刑事を絡めないのは勿体ない。

『居眠り磐音』
 佐伯泰英のロングラン時代小説の映画化って事で松竹もシリーズ化を狙ってるらしく役者が豪華。それがあっさり死んだり顔見せ程度で退場したりするので、意外性はあるが落ち着かない。メインキャラの描写に時間を割かず直ぐ台詞で説明しちゃうのも苛つく。とはいえ、王道娯楽活劇として手堅い造りで、集客不足で終わらせるには惜しい。

アメリカン・アニマルズ』
 当事者や家族による証言を織り交ぜつつ再現される、無駄に実行力があるボンクラ大学生達が起こした窃盗事件の顛末記。計画から実行までウルトラにおバカな若者たちがスタイリッシュに描かれてるのが異様に可笑しかった。青春映画なのに彼らに全然女っ気がないのが物哀しい。オーデュボンの本『アメリカの鳥類』の巨大さに驚かされた。

『空母いぶき』
 俳優陣は頑張っているが、どうにも食えない生煮え脚本。脈絡無く差し込まれるコンビニのシーンや、情勢に影響しない低レベルな記者達もキツイが、根本的に足枷だらけの自衛隊の有事対応や政治的なドラマ部分で納得性が低すぎる。特に捕虜のくだりが稚拙。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
 所謂「ギャレゴジ」の続きだが、後任マイケル・ドハティ監督のゴジラ愛がスパークし過ぎて、悪い意味で「日本の怪獣特撮映画」っぽい仕上がりに。即ち、怪獣プロレスばかりに全力で、ドラマが子供向け・・・というか出鱈目。そして説明台詞が跋扈。まあ、オマージュだらけでゴジラ好きには堪らないんだけどね。

ザ・ファブル
 色々アンバランス。凄いが細かすぎて伝わらないアクション。たぶん岡田准一本人が凝った銃撃動作や高度な格闘術を駆使してるが殆どが覆面姿。主役はクドく相棒の娘は妙に薄いキャラ設定。ヤクザ演出がなぜかサイコパス。そして徹底してスベるギャグと比し爆笑の主題歌選曲。総合的には豪華キャスト熱演で面白いっちゃ面白い映画だったが。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
 マーベル版の2作目だが『アベンジャーズ/エンドゲーム』の後日談の意味合いのが大きい。でかくなりすぎたスケールを修正する工夫に満ちてて、高校生ヒーローの青春模様と成長の物語という本来の形に無理なく帰結して感心。ガジェット類を駆使したアクションも面白かった。「ツェッペリン大好き!」の曲が実は『AC/DC』というハードロック好きの爺向けギャグは日本だと気づかない観客が多そう。