川嶋康男「いのちの代償」

([か]5-1)いのちの代償 (ポプラ文庫)

([か]5-1)いのちの代償 (ポプラ文庫)

1962年の北海道大雪山における冬山遭難を題材にしたノンフィクション。
証言に基づく事故の顛末を軸に、唯一の生還者の生い立ちやその後の人生にも言及していて重厚。
遭難描写にはリアリティがありなかなかの読み応え。
幼少期の樺太からの引き揚げエピソードも興味深かった。